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AACoRE > Projects > 人類社会の進化史的基盤研究

プロジェクトの概要

  • 意義

このプロジェクトは、霊長類学者と人類学者およびその隣接分野の研究者による共同研究である。構成メンバーの専門領域は、文化人類学、社会人類学、生態人類学、人類生態学、民族学、霊長類社会学、生物科学史・科学論、人類進化論、コミュニケーション論、そして言語学など多様である。これらのメンバーは、だが、そのほとんどが「集団」をテーマとした前プロジェクト(「人類社会の進化史的基盤研究(1)」)において共同研究を実施してきており、「集団」という視点から人類社会の進化に関する諸分野の知見と理論をすでに共有している。そうした背景をもとに、上記のさまざまな領域から「制度」を進化史上に位置づけること、そしてそれがサルからヒトへの進化過程において決定的な閾である可能性を検討するといった試みはこれまでにほとんどなされたことはなく、人間性の理解のための強力な方法論となりうるものであるといってよい。それは同時に、制度なるものの概念とその生成過程をとらえ直すことにもなりうるはずである。